1920年製

陶製の文字盤のデザインはいわゆるレイルロード・ スタンダード、つまり鉄道時計の規格で造られた懐 中時計だ。暗いところでも見易い大きなアラビア数 字と、内側に２４時間表示があるのが特徴である。 カナダ製の金メッキケースなので、カナダの鉄道会 社で使用された時計なのか？詳細は不明である。

オメガ社の傑作ムーブメントであるCal. 19が搭載 されている。クロノメーター検定をパスしたモノで はないが、５姿勢で調整されている。Cal. 19とい えば最上級グレードであるDDRが有名だが、これは Leaderという２１石の上級グレードで、ギアのホ ゾ受け用の石はコレットで固定されている。DDRの ように美しい装飾加工はされていないが、鏡面加工 された角/丸穴車や面取りされたブリッジ/歯車はオ メガ社のクロノメーター仕様の装飾である。バイメ タルテンプ、スワンネック式とスネイル型を組み合 わせた緩急針の微調整装置はDDRと同じ仕様である。

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