OT 2364 1950年製
オメが社製のクロノメーターを語る上で決して忘れ
てはならないモデル、それがこのCal. 30T2 Rgを搭
載した手巻きクロノメーターである。
これは各天文台でのクロノメーター・コンクールで
活躍した、伝説的なムーブメントである30mmキャリ
バー・クロノメーターの市販版を搭載したモデルだ。
画像のモデルは18Kケースの高級版である。文字
板のデザインは数パターンがあったようだか、個人
的にはこの文字板が最も好きなデザインである。
磨き込まれた各歯車や、独特な構造のインデックス・レ
ギュレーターに関して語られることが多いが、単にそれ
だけのことならゼニスのCal. 135のほうが上だと思う。
このムーブメントの良さは、やはりベース・キャリバー
である30mmキャリバーの完成度の高さであろう。30mm
キャリバーの素晴しいところは一言で言うとそのソリッ
ド感だ。加えて各ギアの配置バランス、大ぶりなテンプ/
ヒゲゼンマイで可能となった高い安定性やメンテナンス
性である。その優秀な30mmキャリバーのクロノメーター
版であることがこのムーブメントの魅力である。
























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