1966年代後半製
初期の特殊用途系(スポーツ系)を代表するモデルの1
つ、シーマスター300。このモデルはその中でも初
期のモノで、初期型スピードマスターと同様にクラウ
ン・プロテクションがない。他に外装の特徴はアクリ
ル製の回転ベゼルであるが、ステンレス製のベゼルの
上にアクリル塗装をしてあるだけなので、とてももろ
く剥がれやすい。風防の取り付け方法も独特で、ケー
ス内側からネジ込み式のリングで圧着し、防水性を高
める仕様になっている。

クラウン・プロテクションがないシーマスター300
全般をファーストモデルと呼ぶこともあるが、個人的
にはケース形状、ムーブメントと文字盤のデザインが
変更になったこのモデルをセカンドモデルと呼んでい
る。

裏ブタには当然のことながら、シーホースロゴが入っ
ている。Cal. 500系が搭載されているファーストモデ
ルの裏ブタは、このモデルより大きく膨らんでいる。

画像ではシーホースが消えかかっているように見える
が、実際にははっきりと残っている。ノーポリッシュ
の鏡面仕上げに小さいキズが多数入っているので、汚
く写ってしまった。

























このレファレンスからCal. 552が搭載され、その
後しばらくの間はこのムーブメントが採用され続
ける。このCal. 55X系はとても優秀で、オメガ社
の自動巻ムーブメントの完成型である。自動巻切
替車のヘタリと、筒カナが甘くなりやすいこと以
外は欠点が見当たらない。



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